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生活の個人的記録、備忘録、感じたこと、思ったことなどの保管場所。文章が折りたたみ式の場合(続きありの場合)、無駄に長い(=つまらない)、もしくは毒を吐いている場合もありますのでご注意願います。時々妄想入るかもしれません。
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当日のこと

9日の予震(という認識でいいんだよね?)の翌日の新聞に、
「想定されていた宮城県沖地震とは違う、
今回の地震で蓄積されていたパワー(ひずみ、という表現だったかも)が放出されたので
想定されている地震のガス抜きになったのでは」なんて記事に胸をなで下ろして、
「このまま小出しで歪み調整してくれれば、生きている間は大丈夫かも」なんて
自分を無理やり納得させてたのだけど、甘かった。
今回の地震は想定されてた宮城沖ではないから、間違った見解でもないのだろうけど、
それにしても想像を超える地震だった。


 

揺れ始めは「おとといの大きめな余震」くらいにしか思わず、
9日の時に冗談半分でもらった「期限切れで現場では使えない新品同様のヘルメット」もかぶらずにいたけど、
収まる様子がない上に途中から揺れが急激に強くなった。
そして気が動転し過ぎてヘルメットに気がまわらない…。
隣席の冷静な上司が、「大丈夫?気をつけてね」と声をかけてくれながら、
ガラス戸付きの棚を押さえてくれたけど、終盤揺れが加速したあたりで、
抑えきれず倒れてガラスが割れる。
上司の支えが最初からなかったら私のスペースは破片だらけになったと思う。
冷静に行動してくれた上司に感謝。
そして途中までは点いていた電気も、棚が倒れた辺りで消えたように思う。
半泣きで「止まって止まってやだ止まって!」としか言えなかった。

とても長く感じた揺れは4~5分でようやくおさまったものの、
社内は物が散乱、荷物を更衣室まで取りに行ける訳もなく、
危険なのでビル外の駐車場に一時避難。色んな会社の人がどんどん出てくる。
寒空の下、余震におびえながらみんなでくっついて寒さをしのぐ。
当然のように携帯がつながらない。
自宅とだんなさん宛てに、何度も通話とメール。
30分後位にたまたま自宅近くの倉庫で作業していただんなさんから、
「自宅は大丈夫。犬も大丈夫」とメールが来てひとまずは安心する。
その頃、一時ビルに戻った社員さんがドカジャンをかき集めて女性社員に配ってくれた。
寒くて震えてるのか怖くて震えてるのかわからなかった。

余震が来るたび緊張で身を固くしながら更に30分くらい経過したところで、
「今のうちに荷物を取りに戻ろう」と。
慌てて外に出たときは余裕がなくあまり見てなかったけど、
改めて見ると社内の物の散乱ぶりがすごかった。
物をかき分けて更衣室にたどり着く。懐中電灯で自分のカバンと靴を確認して、
閉じ込められそうで怖いので早々に脱出し、席に置いた私物(手提げ)もピックアップ。
割れものを片付けている男性社員の姿が頼もしく、
「帰り気をつけてね」と笑顔で言われて、救われた。

出口で救急セットを受け取り(手回し充電器付きのラジオライトや軍手入り。これがとても役に立った。)、
いつもどおりに、でもこわごわと自転車で帰宅。
途中吹雪に遭い、安全・頑丈そうな県庁で雪やどり。(でも水漏れしてた。)
公衆電話には長蛇の列。
濡れて冷えた身体を少しあたためるてから出ようと30分近く滞在。
だんなさん方の親戚宅に寄り、無事を確認してから帰宅。

父がひととおりの片づけをしてくれていて、
(母はリニューアルしたばかりのダイエーへ行っていて、8Fで地震に遭ったらしい。)
自宅の1階はそんなにひどい状態じゃない。乱雑に物をおいている家なのに、
この程度で済んでいるのは、この場所の地盤が固いんだなと実感。
先の宮城県沖地震(もう30年も前なのね)でも、同僚にくらべて家の中の壊れ物が少なかったよ、
と父がよく言っていたけど、今回も多分そうだろうな。
整理整頓されてない私のもの(おまけに何故かクローゼット開けっ放しだったし。)は散乱、
iMacもデスクから落ちて転がっていた。姿見も倒れていたけど、これは運よく無傷。
主人のものは、パッと見横に移動したくらいで散乱はあまりなし。(ふだんの心がけの差が出てしまった。)
本棚は当然のように中身が飛び出して廊下が漫画だらけ。(小説類や実用書の類は別の棚に収納。)
納戸もカラーボックスや衣装ケースが予想外の場所に移動していて、
「どこから手を付けましょう」状態。窓ガラスが割れたり、急いで補強が必要な被害がないことを確認し、
今日のところは本だけ重ねて終了。

カセットコンロでお湯を沸かし、カップめんの夕食。
暖房はなく、各自着ぶくれた上にひざかけなどで対応。
地震直後コンビニに走り、水とパン、カップめん数個を調達してくれた、
だんなさんのとっさの行動力に感謝。
普段インスタントめんをそんなに食べないもので(だんなさんは好きなようだけど)
買い置きがちょっとしかなかった。このまま続いたら買い置き必要になるのかな。
ラジオをつけて、みんなで被害状況を聞く。
だんまりとはいかなくても、言葉が少なくなる。
視覚から読み上げられている被害の数字が実感として沸いてこない。
こまごまと余震があって、ずっと揺れているような不安。
犬をなでながら気を紛らわせる。
建物がミシミシがたがたいう音が怖く、ざわざわするのがとまらなかったので
外の空気を吸おうと近くの小学校まで犬を連れて様子を見に行く。
避難勧告が出なかったものの、小学校には何人か避難していた様子。
当たり前だけど、明かりがなくて真っ暗な夜。
散らかった部屋で眠る気がしなかったので、車中泊。
途中何度も揺れたけど、車の中だと家の中よりはいくらか安心感があった。
そうは言ってもそんなに眠れるわけもなく、長い長い夜に感じた。
現実感がないような、でもとてつもなく厳しい現実がそこにあるような。
己の情報処理力を超えた事態に頭が混線状態だった。
 

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