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ライフラインが閉ざされ、飲み水を買おうにも個数制限があるので、
ラジオの情報を頼りに朝から最寄りの給水所へ。
エコバッグに入る分を入れる。20分ほど走って、公園に到着。
何しろ大きい公園なので給水場所がよくわからずうろうろしていると、
犬の散歩中のおじさんに(連れてるわんこがやや肥満体型でかわいかった。)
向こうの入口にもう1000人くらい並んでるよ、と。入口間違った…。
めまいを起こしそうな待ち人数だけど、幸いお天気もいいので根気よく並ぼうと腹をくくる。
自転車を止めて列の最後尾を探すも、なかなかたどり着けない。
こんなところまで!、という位列は長く、諦めて帰る人も。
およそ2時間半くらい並んでようやく順番。
電気があれば、音楽でも聴きながら待てばいいのだろうけど、
携帯もすでに充電切れで、本でも持ってくればよかったのかも。
待っている間、列の前後の人たちは親切で穏やかな人たちだったので、
ストレスもなく無事ミッション終了。
水が入ると自転車は思いのほかバランスが悪くなり、
色々考えて左右のハンドルに分散させてのんびり走行。
帰り道、自動販売機が動いている箇所があり、
ひょっとすると電気がくるかもという期待をしながら自宅に到着。
残念ながらわが家はまだだったけど、
中心部はついている場所もあるというラジオ情報があったので、
今日は駄目でも明日には、と希望を持つ。
両親とも買出し等に出かけていたので、パンやカップスープなどのあるものでお昼ごはん。
ほどなくして帰宅した父より、近所の共同墓地の水場が開放されているという情報。
あぁ、午前中の苦労が~!!と思ったけど、
今汲んだ分がなくなったら近くで汲めるというのはありがたい、と発想の転換。
電気も近くまで来てるようだから、遅くても明日中にはなんとかなるようだという町内会長さん情報も得た。
トイレなどの雑用水用に、と父がバケツを持って墓地まで外出。
お天気がよく、家の中はぽかぽかで、
ごはんを食べたらまったりと眠気が襲ってきた。
あぁこの状況、現実感がない…とウトウトしているところに家電が鳴った。
電気が復旧してる!
慌てて起きて留守電に切り替わったあたりで受話器を上げる。
派遣会社からの安否確認の電話。
「ちょうど今電気が通ったところなんです!」とうれしくて声が大きくなる。
仙台の事務所はまだ機能しておらず、札幌の事務所からだった。
今後の予定が分ったらそちらに電話するように指示される。
電話を切った後、携帯の充電器を引っ張り出して、充電しながらメール受信。
TVの映像を観て、ものすごく心配してくれていた遠方の友達からのメール。
家族共々怪我もなく、家も大丈夫で、今電気が普及したから安心して欲しいと返信。
「何かできることがあったら協力するから」と言ってくれる人も。
気遣いがとてもうれしかったのだけど、自分のところは不便でも家で生活できてるし、
ラジオからは本当にひどい被害状況が聞こえてきているので、
本当に困っている人に届くように、信頼できる団体への募金をしてもらえるとうれしいと伝える。
私が言うまでもなく、すでに募金等に動いている人も多かった。
こんな時に支援できる立場になりたいと思ったのだけど、
地震・津波に限らず、こういう自然災害ってない方がいいに決まってる。
自然災害に遭わずに生きていくなんて、
地球上に間借りして生活している以上無理な話だとは思うけど。
電気が復旧したとたん、漏電事故で中学校でボヤという話。
さて、電気が復旧したってことは、災害時対応可以外のスタンド、行けるんじゃない?
思い立ってまた並んでみたけど(すでに給油待ち渋滞発生済)、
冷静に考えてみたら、漏電や機器・設備のチェックもしないですぐ給油できる訳もなく、
「夜には再開」のうわさはガセだった。賢い判断力がなかった自分にガッカリ。
並んだ車たちは、パトカーに促されて退散。
ついに給油ランプが点灯してしまったので、待ち時間も考えたら、
次は確実に給油できる情報じゃないと並べない。慎重にいかなくては。
給油待ちの間、兄から携帯に電話。
TVではひどいところばかり映してるけど、大丈夫かと。
家は地盤の固いところにあるから、物が散らかったり、
ガラス戸にひびが入った位で済んだから
うちは市内でも被害が少ない方だと思うよ、と言うと安心してた様子。
何かを送ってあげたいけど宅配は受付できないし、と言ってくれたけど
避難所みたいに食べる物が少ない訳じゃないから心配無用と伝える。
そろそろ家に両親も戻ってるだろうから、自宅と母携帯に電話して、
甥っ子(両親からすれば孫)と一緒に声きかせてあげてちょうだい、と言って電話終了。
そういえば兄は、阪神大震災のとき大阪勤務だったんだよね…
だんなさんの車はついにガソリン切れらしく、会社に置いたまま、
3時間弱、歩いての帰宅。相当におつかれ。
でも、今日はお風呂入れるからね。(うちは灯油ボイラー。)
「ガソリンを入れられなかった」と言ったらかなり落胆され、罪悪感が…。
明日の月曜は仕事を休むというので、私の代わりに並んでもらうことにした。選手交代。
通常放送ではなないしにろ、TVがついている明るい部屋であたたかいご飯が食べられる。
数日前までは当たり前だったことが、妙にありがたい。
ライフラインが断たれた時に考えたのは、オール電化がいいのか、
お風呂はこのまま灯油ボイラーでいいのか、などなど。
こういうときにリスクが少ないのは、都市部なら電気なのかもしれないけど、
どうなんだろう。
灯油の供給が不安定なため、曜日を決めての入浴。
それでも、お風呂に入れることがありがたかった。
余震が怖くて、カラスの行水だったけれど。
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