５月のまとめ 其の二。

【4日　爪痕】
GW恒例、だんなさんの実家へ。
お義兄さん一家は、甥っ子の大学入学準備で不在。
震災の影響で、入学式が1ヶ月以上延期しているとのこと。
大学は特にそうだろうな…そして、晴れて？私の後輩になった甥っ子くん。
学部違うから、何のアドバイスもできませんけどもー。
 

だんなさんの実家は、県北部の揺れの酷かった場所。
田んぼ＝土が柔らかいので、揺れが大きくなるのは避けられない。
電柱がどこもかしこも斜めになっていたり、牛舎や納屋が傾いていたり、道路も凸凹で。
ここ10年くらい、岩手・宮城近辺の地震が多いから、
備えはあったのだろうけど、今回のは本当に想定外。
特に墓地の荒れ具合が本当にひどかった。
足の踏み場もなく、お線香もあげられない。
あの地震の時、お墓参り中だったら…と思うと怖ろしい。
 

片付け等々一段落してはいるものの、
予定していた法事は秋に延期するとのこと。
お坊さんの都合もつかないだろうから、当然か。
度重なる地震にもめげず、元気にしている義両親には本当に頭が下がる思い。
身体も元気だし、働き者だし。
来る度に自分のぐうたらぶりを恥じて反省するものの、
きっと三日坊主…だめだめじゃん。

【６日 .ひさびさレッスン】
約2か月ぶりに、お馬さんの背中に跨ることに。
どきどきするなぁ…お馬さんは震災ストレスでピリピリしてないだろうか、
こちらは運動不足で身体かちかちだし、途中で息切れしないだろうか等々、
不安だらけだったのだけど、乗ってみると不安が吹っ飛ぶ、というか、
余計なことを考えるすき間がなくなった。全力集中。(余裕がなく半強制的。)
 

長期休養で馬たちのストレス値は下がっているようだし、
放牧効果だと思うのだけど、馬同士の喧嘩がない。
放牧して序列関係をしっかりとしたものにしておくと、無駄ないがみ合いはなくなる。
定期的にやるといいのだろうけど、９０頭もいるとむずかしいのかもしれない。
本日のお相手は初めて乗る子だったけど、のんびり楽しい時間を過ごすことができた。
後から腰に来たけどねー。これは、しばらく休んでいたのだから仕方がない。
 

これを機にしばらく乗らない方がいいのかなぁと思うこともあったけど、
乗ってみると、やっぱりここが好きなんだと思う。
馬の鞍上を楽園と称した人がいたけれど、まさにそんな気分。
いつもの景色でも、何だか特別なものに感じられる。
 

お昼過ぎからは、療養中(外科)の馬友とお茶。
震災後はじめて、なじみのお店に顔を出して、時折お店の人も交えつつ長話。
友だちの症状はリハビリに時間がかかるようだけど、
内科系はバッチリ快調らしく、美味しく楽しい時間を過ごした。
美味しいものは、ウマの合う人とじゃないとねー、としきりに言い合って、
通常の1.5倍くらい食べてしゃべった。
早く一緒にレッスン出られるようになりますように。

 

【７日 バイト】
昨日をレッスン日にしたので、本日バイトのみ。
まだ体力回復してないし、レッスン+バイトはバテそうということで。
 

震災後のレッスン復活の初土曜日ということで、
ひさしぶりに会う面々もかなりいて、近況報告会的会話を数回。
 

沢山の馬たちが被災して、その馬たちの治療のため、
他の事業所に移動して行った馬たち。
いっぱい手こずったり、時にはもう乗ってられないと思うこともあったけど、
それでもみんな、それぞれ色んな人たちにとっての「特別な存在」だったのだ。
馬に関わることから離れられないから、またこうしてここに来ているけど
(そしてこの状況の中、好きなことを続けられるだけでも幸せだと思う人がたくさんいた訳で)
大好きな子がいないさびしさに、ぽっかりと心に穴があいている。
あの人もそう、自分だってそう。みんな寂しさを抱えている。
 

いつか戻ってきたらいいね、どこかで会えたらいいねって
おまじないのように口に出してみる。
叶わないかもしれないけど、それを心の隅において、
目の前にあることを受け入れていくことも幸せなんだと思うことにする。
ちょっとどころか、かなり切ないけどね。今生の別れではないし、
新しい出会いもあるのかもしれないから。

【8日　母の日のお買いもの】
世間には、姉妹のような母娘がいる。
うらやましいような、そうでもないような。
母とは割とドライな関係だし、女きょうだいもいないから、
家族の中で女性が結束するというシチュエーションが判らない。
うちは、正直あまり趣味・好みの点で共通項がない母娘だと思う。
(忘れっぽい、慌てんぼう…そういう部分は似ているのだけど。)
なので。毎年母の日には何を贈るか悩む。
洋服の趣味等々、まったく合わないものですから。
 

リクエストがある時は楽だし、
普段の会話の中から欲しいものを察知出来ている時もあるけれど、
今年は震災のバタバタでリサーチもできないまま、
当日にお買い物に行くという体たらく。
母は私同様、かばんの中の整理整頓が上手じゃない人なので、
ポーチ類を2種(大小)プレゼントすることにした。
 

色々まわったけど、最終的に行きつく先はレスポ。
自分も欲しいのあるけど、私欲は抑えて母が好きそうな柄をチョイス。
かばんに入れるからちょい派手くらいでOKだろうと。
丈夫で長持ち！バッチリ！と思ったけど、何だか反応うすかったなぁ。
ブランドとかさっぱり興味ない人だし。
 

だんなさんと連名プレゼントにしてからインナーは避けてたんだけど、
下着類の方がいいのかもしれないなぁ、とも。
女性に贈り物をするのって、実はとっても難しいのですね。
血のつながった身内ですらむずかしいのだから、
だんなさんが、やや微妙なお土産等買ってきても、
血がつながってないし性別も違うから仕方ないのか、と
あらためて思うきっかけになった。
さんきゅー、母の日。(感謝のポイントが間違ってるけど。)