彼岸入り

今日から某パン屋が営業開始するというので、開店時刻に合わせてお店へ。
小さなお店の前には、長蛇の列。
さて、並んではみたものの買えるのかな…でも久しぶりに美味しいパンも食べたいし、
お天気もいいので気長に並んでみることにする。

行列していると、大きな声で不快な話題をまき散らしている人がいて、
(そして昨日学習したはずなのにも関わらず、対策を忘れたダメな私。)
長時間立っている肉体的ストレスよりも、
聞こえてくる話の精神的ストレスでぐったりしてしまう。
話の内容からすると、きちんとした企業に勤めている、
教育をしっかり受けたであろう人だと思われるのだけど、
「西日本に避難する時は、放射能を浴びるのが嫌だから福島を経由せず、
北上して花巻あたりから飛行機に乗る」などとのたまわっている。
あぁ、こういう肩書はしっかりしてそうな人までがこんなことを言うから、
風評被害が深刻化するんだろうなと、本当にガッカリしたよ…。
 

確かに放射線漏れに関する情報が錯綜してて、
当然原発事故は怖いし不安なのだけど、私は即脱原発とは言えないと思っている。
自分自身の情報処理力も思考力もすぐれているとは言えないから、
今知り得ていることがすべて正しいという確信もない。
でも、今まで原発で受けてきた恩恵を簡単に手放せるとは思えないし、
電気ありきの産業もたくさんあるのだから、
すぐに廃止、というのは極論じゃないかなと思う。
時間をかけて他の方法に移行するための制度を整えることや、エネルギーの使い方の見直し等々。
これは、原発から距離のある場所にいるから言える理想論なのかな。
あちこちで議論になってるけど、私はYESもNOも言えない。

話はパン屋に戻り、本日販売分には間に合わなかったけど、
明日発売分の整理券をいただいた。明日は確実に手に入る。うれしい。
帰り道、近くの八百屋に寄ると、
「市場が機能してなくて高級フルーツの類しか在庫がない」という状況らしく、
はじめてのせとか購入。いつもよりお高いふじりんごも購入。
ちょっと回り道しながら帰宅してみたら、近所の和カフェがきのうから営業していた模様。
お餅とおこわをテイクアウト。なんだか今日は調子いいぞ。

彼岸入りだったので、果物とお餅とおこわを持って、親戚宅へ。
お仏壇に上げるものをいただけてよかったわと言われホッとする。
今週は時間あるし、お寺の方にも行ってお線香あげてこよう。

戦争を知らない世代だけど、この混沌とした感じは戦後のようなどと思ってしまう。
おまけに国も違うけど、マーヴィン・ゲイの「What's going on」がこの状況にはまりすぎて、
ひたすら泣ける…いろいろな感情が吹きだまりみたいになっていて、
泣いてスッキリしたかったというのもあったのだけど