５月のまとめ 其の一。

【1日  影響いろいろ】
震災の影響で、だんなさんの職場でも閉める事務所等々あり、
総務部(≒雑用部)所属なので、東京まで片付け＆お引越しのお手伝い。
お遊びの時間など、もちろんある訳はなく。
慣れないトラックの運転とか、想像しただけでめまいがしそう。
状況的にフルにゴールデンウィークを堪能はできないと思ってはいても、
引越し・片付けの応援など、力仕事ばかり続くのは大変。
当然、紙のお仕事(事務処理)は容赦なく順次溜まっていくので、
あまり休めなさそうだ。我がオットながら、お気の毒でございます…。

【2日　初めてのこと】
震災後色々考え、行動しようと思ったことのひとつに「ボランティア参加」があった。
連休中、だんなさんは出勤日の方が多い位だし、
自分のために時間を過ごすのもいいのだけど(馬に乗りに行くとかね。)
ボランティアを体験してみることは、今のタイミングでしかできないと思い、
思い切って参加を決めた。
人見知りだし、要領よくないし、医療系の資格がある訳でもない。
色々考え、消去法etcで、被災動物のシェルターに行くことにした。
動物好きなら、何とかなる。(という考えも甘かったのだけど。)
 

ひとり高速は駄目だし、揚句道に迷い、片道の所要時間2時間。
ボランティアには午後からの参戦。
人手の足りない猫グループのお手伝いをすることに。
犬と違って、猫たちはお散歩できる訳じゃなく、大半の時間をケージの中で過ごす。
自由な運動が制限されてるから、ストレス溜まりやすい。
そんな彼らを、逃がさないように注意をしながらの作業は難しい。
猫好きだけど、飼育経験はゼロ。
かわいい場面も多々あって癒されたけど、
他人様の家族だから、逃がさない、傷を付けないことに神経を使う。　
 

ざっと見た感じ、預かりペット8割、所有者不明ペット2割、かな。
帰る家が不明な子を見ながら色々複雑な気持ちも湧いてきたけど、
手を休める余裕なく、あっという間に18時になり、1日目終了。
 

この日は、動物シェルターに向かう途中の右折ポイントを間違い、
海に程近い地域に迷い込んだり(がれきだらけ、スーパーには列の光景。
もう５月なのに３月の仙台での光景を思い出した)、
信号のない道路を走ったり、自衛隊の緊急車両に挟まれて国道を走ったり、
沿岸部を除いた仙台では日常に戻りつつあっても、
ここはまだまだこれからなんだなぁ。
帰り道、田んぼの上に横たわって放置されたままの軽トラを見てたら
なんだか泣けてきた。
明日もつづく。迷わず、遅れずに行かなきゃね。

【3日　2日め】
早めに家を出て、昨日とは違うルートで石巻へ。
途中渋滞したので間に合うか不安だったけど、なんとか朝礼中に到着！
班振り分けに間に合った。
 

昨日に引き続き、猫のお世話へ。
作業の合間に同じ班の人とお話すると、
県外(主に関東方面)から1週間くらいの連続滞在で来ている人が多い。
「連休だから長めにやってみようと思って」
なんともありがたいお話。
地元民、まだ自分の身の回りのことで手一杯な場合が多いから、
遠くから気にかけてくれる存在が大きい。
 

2日目なので昨日よりは手順も見えてきた。
ただ、相変わらず要領はよくないし、やることはエンドレスでたくさんあって
優先順位も見えにくいし、スポット参加でできることには限りがある。
せめて先につながるように、レギュラーのボランティアさんとの共同意見でまとめたものを
事務班に掛け合ってデータ化してもらい、明日以降も参加するボランティアさんに修正・改善をお願いした。
たぶん、このような状況に慣れた人じゃなければ、
ひとりができることなんてわずかでしかないのだけれど、
それでも、参加することで現状が見えたこと、
形はどうであれ、関心を持ち続けて何らかの形で協力をしていくことを
しっかり心に刻めたことはよかった。

獣医さんの回診中（毎日の健康チェック）は手隙になるので、
犬のお散歩のお手伝いに回る。
飼い主さんが分からず、仮名で呼ばれている子たちに当たり、
みんなちゃんと家族とまた暮らせるのかなぁと不安になったり。
(後日週刊誌の記事で彼らの写真を見たりしたのだけど、
まだ見つかっていないようなのです…どこかで里親募集に切り替わるのでしょうね)
私ひとりが哀しくなっても何の生産性もない。
哀しむよりも何か行動を起こすことが大切なのだと判ってても、
なかなか割り切れない。現実を目の前にすると尚更。
 

頭も体も、普段と違う場所をフル稼働させた気がする。
2日目の作業もあっという間に終了時刻で、外は真っ暗。
また時間を作って犬猫たちに会いに来よう。