境界線

いつものような連休前のふわふわした気分が欠けているものの、
仕事はしっかり休みになる訳で。
休みに入る前にやっておきたいことを、ひとつ消化。

年末、約5年ぶりに某クリニックを訪問。
主に人間関係のストレスで
(などと書くと一方的に被害者ぶってるみたいでイヤなんだけど)
不安感が強く、眠りも浅かったので薬をもらいに行っていた。
震災前も虫の知らせなのか何なのか、
9日の地震でまた不安症状が出ていたのもあり、
お守りの頓服薬も残り僅かだったので、10日に再訪問していた。
ナイスジャッジメント(?!)、自分。
 

また残り少なくなったお守りをGW前に補充しておこうという算段。
先生は相変わらずゆったりしていて、
「地震大丈夫だった？」という最近の決まり文句から会話が始まった。
「今日は四十九日なんだよね」と。
もともと心配症・不安症で怖がりなので、
日々びくびくしながら生活をしてきている。
「ここら辺が境界線になって、今まで我慢したり頑張ってた人が
ふと無気力になったりする人がいるから気をつけて」と。
 

震災後は非常事態で、常に身体が「いつでも避難できるよ」という
準備状態にあるわけで(その緊張感から花粉症の症状があまり出なかった)、
それが一区切りついて気が抜けたところで、
持病のある人はいつもの症状が出始めるらしい。
うつの人なんかはそれが顕著に出るそうだ。
「何とかしなきゃ」「がんばらなくちゃ」
「家や家族などを失くした人たちに比べたらこんなの平気」
などと自分を奮い立たせてきた人なんかは要注意なんだそう。
 

たまたま患者さんが少ない時間だったのもあり、
いつもよりていねいにじっくり話を聞いてもらえた。
診察料かかるし何度も薬を取りに来るのも大変だろうから、と
最大限の量を処方してくた。
 

数年前に親戚が自死していることもあり、
それ以降そういう願望は一切消えたと伝えてあるのだけど
それでも「一度にたくさん飲まないでね」とていねいに念を押される。
薬に罪悪感を持たないことを先生は教えてくれたし、
そして薬なしでも大丈夫なところに一度は戻った。
でも、また帰ってきちゃったんだけどね。 まぁ、今回は仕方ない。


こういう非常時に、メンタル不調を訴えられる第三者がいるのはありがたいことで。
家族でも友人でもいいのかもしれなけど、
客観視はできないだろうし、聞いた人が負担に感じることも想像できるので、
最近は人に話すことがあまりないけど、あえてここに記してみたりする。
時々不安の芽が出ても、出かけられないほどひどいことはないし
ふつうに生活できてるので、自分の中では正常の範囲内。
開き直り、と言われればそうなのかもしれないし、
いろいろあるけど、私は元気です。(魔女の宅急便風。)